イギリス 大学寮選び完全ガイド
大学側から合格通知が届き留学が決まった方は、次に自分の住む場所を決めなければなりません。その際に、ホームステイが一般的かなと思います。ただ、コロナ禍でホームステイで学生を受け入れているお宅は少なく、コロナ以前からも仲介費用も含まれていますので必然的に自分で自宅を探すよりも家賃が高くなるのが現状です。ただ、知らない土地で留学先に到着する以前から自宅を探すのはハードルが高く、シェアハウスが一般的です。
衛生面や金銭面、手続きのしやすさ、管理者の対応を含め、特に初めての留学の方は大学寮が最も安心できる居住地からだと思います。
そこで今回は、
イギリス(ランカスター)大学寮は一体どのような仕様になっているのかについてお話していきます。
*最後に注意点がありますので、最後まで閲覧して頂ければと思います。
【寮の種類】
大学寮の種類は大きく分けて4つあります。ランカスター大学を例に典型的な寮のタイプについてご紹介していきます。
① Standard
部屋にはベッド、机、洗面台、収納スペースだけが完備されており基本的には、トイレ、シャワー、キッチンは全て共有となっております。
その分家賃は最も安く、
1週間分= £110.88(=16762円)
*1£=151.18円 2021年8月29日時点
で40週間契約になります。
from Standard with Washbasin | Lancaster University
②Ensuite
standardタイプから少しグレードアップし、トイレとシャワーが個人の部屋についています。ただ、キッチンは相変わらず共有になっております。
1週間分= £131.46(=19874円)
from Ensuite | Lancaster University
共有キッチン
from Ensuite | Lancaster University
Kitchens are equippped with cupboard storage space, fridge and freezer provision, cooker and microwave, kettle and toaster, table and chairs, plus a vacuum cleaner, iron and ironing board.
from Ensuite | Lancaster University
とのことで、
Ensuiteのタイプから共有のキッチンスペースには食器棚スペース、冷蔵庫、冷凍庫、調理器具と電子レンジ、トースター、テーブルと椅子、アイロン、アイロン第が完備しています。
また、Superior Ensuite
という2004年以降に作られた寮の中では最も新しいモデルで値段がお高めに設定されているのがこのタイプになります。ただ、最新モデルと言っても大してEnsuiteと変わりはありません。ただ、新しいだけです。
しかし、
値段はEnsuiteと異なり、
1週間分= £145.46(=21990円)
とEnsuiteよりも週に2116円高く、月で約1万円ほどの差になります。
どうしても最新設備(と言いましても17年前ですが)が良いという方以外は節約の為、Ensuiteの方をおすすめします。
③Studio
このタイプは、Eusuiteから更にグレードアップしたタイプで、キッチンも付いています。故に日本でいうユニットバスの1Kのイメージが一番近いですね。寮の住民を気にせず、勉強に集中したい方にはおすすめのタイプだと思います。
1週間分= £172.90(26139円)
で、今回ご紹介する寮のタイプで最も高いタイプになります。
from Self Contained Studios | Lancaster University
ここまでは、シェアハウスではなく、自分の部屋がメインの寮の形態になります。
④Townhouse
このタイプはシェアハウスになります。3階建てになってり最大で12人でシェアし各々がstandardardタイプの自分の部屋を持っており、1階にはリビングとキッチンがあります。シャワー、トイレ、キッチンは全て共有になっています。
1週間= £132.93(=20096円)
from Townhouse | Lancaster University
from Townhouse | Lancaster University
このタイプは積極的に友人を作って国際交流を楽しみたい方には、最もおすすめののタイプになります。
上記で最初に紹介した3つのタイプの建物の外観は特に変わりません。ほとんどの建物が5階建てになっており、日本の学生寮のように一般的なアパートのような寮ではなく、外観はヨーロッパ調のブロックで作られているものも多いのがイギリスの大学寮の特徴かなと思います。
以前、オーストラリアに留学していましたがその時の大学寮は基本的に近代的なガラス張りの高層でしたので、勿論各々の大学によって異なる点はありますが、同じ英語圏でもイギリスは伝統的なヨーロッパ調の建物が目立つ印象です。
【入居時に行わなければならないこと】
大学留学が決まる→大学寮のタイプを決める→渡航→入居という流れになりますが、大学の寮に入る際には幾つか行わなければならないことがあります。
寮の管理塔での手続き
まず、大学に到着したら大学または寮の管理塔まで行き、「今日入居する予定の○○です、これID(パスポートかCAS)です」と言って見せるとその場でチェックされ、OKを貰ったら自分の部屋番号等が書かれた鍵や入室時の注意事項、マップの紙が渡されます。
私の大学寮塔はこんか感じでした↓
*管理塔に誰もいない時があるのでその時はしばらく待つか、待っても誰も来ない場合は管理塔内にある電話で「今日入居する者だが、管理塔で受付をしたい」旨を伝えると大概の場合は「少し待っててね」と言われてしばらくのすると来てくれます。
ここからは、自分の寮を探しに行きます。
管理塔で貰った地図は大学全体の地図であることが多く、地図に寮の番号まで書かれていないことがほとんどです。大規模な大学の場合、寮の敷地だけでも広大ですので自分の部屋の寮を探すだけでも一苦労です。なので、寮の管理塔で地図を受け取ったらその地図を使って自分の寮がどの辺りにあるのか書いてもらうことをおススメします。
そうしないと私のように、特に何も聞くことなく地図だけを頼りに渡航の疲労を抱えながら40分近く大学内をさまようことになります(笑)
寮棟到着後
その後、無事自分の部屋のある棟に着きましたら、荷物を持って自分の部屋に行かなければなりません。
前述の通り、寮は5階建てだったり高い階層になっている場合が多いので高層階の部屋の方だとスーツケースを持ち運ぶのにかなり苦労します。
女性の場合は、管理塔のスタッフに手伝ってもらうかたまたま居合わせたら寮の住民に手伝ってもらうことをオススメします。
注意点
最後に注意点ですが、ほとんどの寮にはベッドシーツや掛布団、ハンガーが付いている部屋はほとんどありません。
また、キッチンにはフライパンや鍋等等の調理器具がない場合もあります。ですので、渡航前に何がもとから無いのかを確認しておくことが良いでしょう。これは寮に限らず、ご自身で部屋を探される際にも同様のことが言えます。現地に到着後、早速寝具を用意しなければいならない場合がほとんどですのでこの点は注意が必要です!
前もって、シーツや毛布は日本から持っていくとその手間は省けるのではないでしょうか!
今回は、イギリスの大学寮についてお話して参りました。
コロナもあって渡航先での生活に不安を抱く人がほとんどだと思います。それ故、衛生面、金銭面や手続きのしやすさを含めて大学寮に住んでみるのはいかがでしょうか?