現代の癒しの場⁉ サードプレイスのすすめ
社会人であれば、毎日家と仕事場の往復で忙しさから、休日は家でゴロゴロして気がつけば日曜の夕方なんてこともあるかもしれません。また、職場の人間関係、所帯持ちであれば家庭の問題も絡んできます。
また、学生であれば、家と学校を行き来する毎日。将来に対する漠然とした不安と勉強・部活による疲れだけでなく進路に関して親からのプレッシャーを日々感じながら私達は誰しもがせわしなく過ぎていく日々の中で一生懸命に生きています。
そして、常に私達は刺激とタスクに追われ続け、潜在的に疲弊した状態を強いられています。
ただ、家と学校・職場の行き来とそれに伴う人間関係の煩わしさで今生きている人生に物足りなさ・彩りが足りないと思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は現代人に求められる癒しの場所:サードプレイスの効果と重要性についてお話します!
サードプレイスとは?
まず、サードプレイスの前に、ファーストプレイスとサードプレイスは具体的にどのような場所を示すのか?
ファーストプレイスとは、
生活の拠点・主軸となる場所を指します。日々の生活で睡眠や食事、所有物を保管しておく場所を指す為、自宅に当たります。所帯持ちであれば家族の居る住居、学生であれば、実家がこれに値します。
自宅での環境が住居者にとって、ポジティブな影響つまり癒しを与える場合は人生に活路を与えますが、家族において重要な問題を抱えれいる場合は、そこから逃れることは容易ではなく大きなストレスを抱える原因にもなります。
セカンドプレイスとは、
ファーストプレイスである自宅に次いで一日に最も長く滞在する場所を示します。社会人であれば職場、学生であれば学校にこれに当たります。このセカンドプレイスは家族以外と親密に接する場であり、自分と社会を繋ぐ窓口の役割を
また、自分がどのような人物かを定義してくれる、つまりアイデンティティを与えてくれる場所です。例として、どの会社のどの部署で働いている人か等、今の自分がいったい何者なのかを保証してくれる場所とも言えます。
ただ、このセカンドプレイスは自分と社会との窓口であるが故に様々な人と出会う場所でありそれ故、円滑な人間関係に構築が重要視されます。そして、学生であればテストの成績、社会人であれば、どれだけ組織に貢献出来たのかを示す必要がある為、
人間関係と評価・賃金等の成果で悩みを抱える人が多い場所と言えます。
そして、本題のサードプレイス(the third place)とは
義務や必要性に縛られるのではなく、自らの心に従い、進んで向かう場所だ。趣味をしたり、息抜きをしたりできる、心安らぐところで、その場所は人により千差万別である。たとえば、一人で通うお気に入りの静かなカフェ、音楽の趣味を共有できる仲間たち、一緒に体を動かすグループなどもそうだ。
from https://ideasforgood.jp/glossary/third-place/
サードプレイスの効果とは?
我々はサードプレイスを設けることで、自分らしさを育み、孤独感や精神的不安の軽減、安心感を得ることが出来ます。
例えば、日々忙しくて趣味のプラモデル作りが出来ないとします。プラモデルを作るのは根気のいる作業ですし、そしてプラモデル作りが好きなのはあなたです。つまり、それはあなたの「自分らしさ」を肯定する作業であり、楽しい・安らぐ感情を与えてくれる存在に他なりません。
もちろん、一人だけで行う必要はありません。Facebookで共通の趣味を持つ人と一緒にオフ会を開いて好きなモノについて語ってみたり、推しのアイドルをアイドル仲間と一生に応援する為にコンサーンに出かけたりと、
家族や職場の人間関係、損得勘定に縛られず、自分のポジティブな感情を呼び起こす場所がこのサードプレイスなのです。
集団であれば、共通の価値観を共有させることで、共感を生むのと同時にその仲間は間接的に自分を肯定してくれる存在である為、孤独感を払拭させてくれる存在です。
生活の大半を占める家庭や職場環境、どちらでも問題を抱えていれば、コミュニティの母体数が少ない分、精神的なダメージは大きいですよね。
しかし、「所属するコミュニティを増やす」=「サードプレイスを設けること」によって自己を肯定・癒し、精神的不安を軽減することが可能です。
もちろん、サードプレイス(The Third Place)とは言いますが、幾つ持っても構いません。多趣味な人は様々なサークルに参加して、好きなモノを共有することでよ安心感を抱くことが出来るのです。
もし、仮に一つのコミュニティで問題が起きても複数のコミュニティで健全な活動が出来ていれば母体数が多い為、深く落ち込んだりする必要はなくなります。
終わりに
いかがでしょうか。
今回は、サードプレイスについてお話してきました。
私達は物事に集中するあまり、コミュニティや人間関係をミニマルにしがちです。しかし、私達の人生は有限であっという間です。少ないコミュニティの中で暮らし続け、もしそのコミュニティが壊れたら?
と考えたことはあるでしょうか。
そのもしもの為に私達にはサードプレイスを作るというリスクヘッジが必要なのです。
限られた人生を謳歌するのに早すぎることも遅すぎることもありません。
好きなことをとことん出来る場所を見つけましょう。好きなモノを共感できる仲間を見つけましょう。それらあなたの人生を楽しくしてくれます。
利害関係や責任を取り除いたこの場所には仲間同士の信頼が生まれます。
FacebookやTwitter、Instagramを始めとした代表的なSNSやmeetupというサークルを組織したり参加したりできるアプリもあります。
もちろん、それは都会で生きる人だけでありません。田舎であれば、閉鎖的な空間に息苦しさを感じる方もおり、サードプレイスはどんな環境下にいる人にも活路を見出してくれる場所です。今ではリモートでイベントに参加することが一般的になりつつあり、ウェビナーに参加し実際に遠出しなくれも様々な人と会話し共感を生むことは可能です。
あなたに好きで語れるものはありますか?
あなたのやってみたい挑戦はありますか?
あるのであれば、同じような趣味を持つ人はたくさんいます。まだ見つけられていないだけです。
もし、ないのであれば、自己分析してみましょう。ネットや書籍に様々な方法が載せてあります。自己分析を行えばまだ知らない自分が見えてくるはずです。