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イギリスのビザ申請完全ガイド

グローバル化の影響により、海外志向に人々が増えた結果、母国を離れて留学やワーキングホリデーで海外で暮らす人は多くいらっしゃいます。海外に移住する過程で必ずと言っていいほど、必要なのはビザです。

 

ただ、近年のイギリスはコロナや移民規制の影響でビザ申請の工程が多く、複雑であり他の国に比べ時間を多めに費やす必要があります。

 

また、大手の留学チューターを使って留学をされる際には基本料金にビザ申請は含まれおらず、別料金を請求される場合が多いです。また、ビザ申請サービスを取り扱っていない業者もある為、節約したい方とかは自力で申請を行う必要があります。

 

Welcome to GOV.UK

from https://www.gov.uk/

 

このビザ申請には揃えておくべき書類やオンラインだけの申請ではなく実際にビザ申請センターに出向く必要がある為、

 

今回は、イギリスのビザ申請から実際に申請事務所までの大まかなビザ申請の流れについてお話して参ります。

 

 

 

 

 

事務所で申請する前に行うべきこと

まず、事務所で申請を行う前に提出する書類を揃える必要があります。

学生ビザであれば、以下の6つを済ませておく必要があります。

 

 

①CAS

CASとは(Condirmation of Acceptance for Studies Details)の訳で主に大学・大学院の入学許可書を指します。ここに記載されている番号は、イギリス移民局が管理している為、事務所で申請する前のインターネットでビザ申請に必要事項を入力する際にも必ず必要になりますので、出願して合格通知を受け取った後、ほとんどの場合メールにてPDFで送られてきます。

このCASは留学中でも留学生であれば使う機会が多い為、留学において最も重要な基本的な書類だと思って頂いて良いでしょう。

 

 

 

②語学力(英語)を証明する書類(IELTS)

大学・大学院留学には必ずと言っていいほど必須なのが、語学力証明書類です。

大学は高等教育機関である為、料金さえ払えば入学できる語学学校とは違い、しっかり授業を理解し授業についていく為にはある程度の英語レベルが必ず求められます。

 

この語学力証明で多くのイギリスの大学で採用されているのがIELTS(Internatinal English Language Testing System)です。

日本で最も有名な英語テストであるTOEICや英検と違い、4技能全てが求められます

日本の教育ではlisteningとreadingを重視する傾向があいますが、実際に大学でディスカッションやレポート課題をこなす為にはwriting とspeakingは必須と言えます。

 

ここまで言うと、少し難しそうに思えるかもしれませんが決して難しくはありません。

speakingやwritingは予め型が決まっています。その型(言い回し・定型文)を覚え、テストのお題に合わせて自分のアイデアと組み合わせれば、スコアを伸ばすことは可能です!

 

私自身、一番苦手意識を持っていたspeakingは最初、4.0しか取れませんでしたが、最終的には6.5を獲得しました。

 

ライティングもスピーキングも様々な問題に触れ慣れることでスコアを伸ばすことが出来ますので、反復練習が必要です。

 

*1か月程度のサマースクール等であれば、IELTSを取得していなくても、到着後に受ける独自のテストでクラス分けされる場合もある為、短期間の語学留学であれば必要はないでしょう。

 

IELTSは英検やTOEICと違い、料金が高いです(笑)

一回のテストで約25000円、ビザ申請用になると約30000円かかりますので、学生さんはもちろん社会人の方でも料金的にそう簡単に受けることが出来ないテストなのでしっっかり勉強して万全の状態で挑むことをおすすめします!

 

 

↓IELTSに関する情報はBritish Councilで詳しく載っていますので、気になる方は是非!

www.britishcouncil.jp

 

 

 

③銀行通帳の英訳

続いて留学に使う銀行通帳を英訳して財政状況を証明する必要があります。

行うことは以下の2点です。

  • 支店で英訳の残高証明書の発行
  • 通帳履歴の英訳証明の依頼

まず、ご自身でお持ちの銀行口座残高証明書の発行を口座が登録してある指定の支店で発行してもらう必要があります。この時、銀行が行ってくれるのは残高の証明だけです。つまり、通帳の一番下に記載されている残高のみを証明するものになります。

 

そして、次にしなければならないのは、通帳の履歴を証明することです。28日以上残高の一定の変動がないことを証明する必要がある為、ネットで残高の証明をしてくれる業者がありますので、そこに依頼するのが良いでしょう。

以来する際に必要なのは、

  • 通帳の2ページ

「銀行名、口座番号や支店名等が記載されている表紙の見開きページ」と「28日以内の取引がされているページ」の2ページ分をコピー機でPDF化して返信用のメールアドレス等の必要事項を記入して依頼先の翻訳会社に送ります。

 

その際に、かかる金額は多くても5000円程度です。

書類での配送とPDFでのメールでの搬入が選べますが、時間や料金を考えた場合PDFでデータだけ送ってもらって後は自分でプリントアウト等する方が良いしょう!

だいたい土日を挟まなければ、PDFだと1日経てば送られていきます。この時、会社から翻訳証明書も一緒に送られてきますので安心ですよね!

 

 

 

④滞在予定先の詳細

CASを取得した後、大学の寮を選ばれる方は寮のタイプを選び大学側に申請する必要があります。申し込む際に契約金を支払う必要がある場合があります。私の場合は£200 (30400円程度:2021年8月)で留学終了時、寮から出る際に払い戻されるそうなので一時的な預け金だと思いって頂いて大丈夫だと思います。一通り手続きが済みしばらくすると、寮の許可書がPDFでメールで送られていきます。これには、自分の学生番号や寮の名前、寮の住所や期間等が記載されています

このPDFがビザ申請時に必要になりますので、しっかり管理しておいてください。

 

また、ホームステイや独自で部屋を探される時には、現地のエージェントに連絡し少し手間が掛かる可能性がありますが安く済ませたりすることが出来ます。

また、Facebookでシェアハウスを一緒にする人を募集している方もいます。そこでどんな人と一緒に住むのか分かりますし部屋の様子等もチャット機能でコミュニケーションを取りながらすることが出来ますのでFacebookユーザーの方はこの方法でも良いかもしれません。

しかし、途中でドタキャンするような人無責任な人もいますので、お気をつけて(笑)

 

 

↓大学寮の選び方については、以下のURLを参考にして頂ければと思います。

tamulog.hatenablog.jp

 

 

 

⑤オンラインでVISAの申請

これらの必要書類が集まったら、イギリス移民局のホームページからビザの申請を行います。CASの番号や大学での学生番号、滞在先住所やパスポート情報の詳細を聞かれ、物凄く長い時間をかけて記入する必要がある為、

まとまった書類が手元にある且つ時間がある時に行うのがベストです!

 

↓のサイトからビザの申請ができます!

www.gov.uk

 

その後、オンラインでのビザ申請が進み最後の方になると、日本のビザ申請事務所の予約をすることが出来るサイトに飛ばされ、そこで自分の都合が良い時間帯を選択し、当日事務所に向います!

 

 

 

⑥必要書類のアップロード

上記で挙げた、必要書類をビザ申請予約ページからアップロードすることが出来ます。ここで必要書類をアップロードしておけば、当日提出する書類も少なくて済みます。

 

↓のサイトで予約やアップロードをすることが出来ます。

www.vfsglobal.co.uk

 

 

 

⑦事務所に持って行くべきモノ

  • CAS
  • VISA
  • 経済状況が分かる書類
  • 滞在予定先の住所
  • VISA申請の予約書
  • パスポート

 

事前にアップロードしておけば、パスポート以外は持って行く必要がありません。しかし、ビザ申請当日にはアップロードすることが出来ず最低でも前日に行っておく必要があります。その為、アップロードし忘れた場合には、持って行かないと申請手続きを行ってくれませんのでご注意ください。

 

また、他のサイト等では証明写真を持っていく必要があると謳う人もいますが、持っていく必要はありませんので、ご安心ください。

 

 

 

⑧事務所での手続き

事前アップロードを済ませた OR 事務所に必要書類を持って行ったところで、予約時間になり事務所に入ると、警備員が一人いますので予約書を見せて荷物を預けます。

 

その後、受付がありますのでそこでアップロードしていない書類があれば必要書類を持って提出します。

また、「プリントアウトしてないけどUSBにデータが入っているよ」という方は事務所の受付でプリントアウトしてくれます。ただ、別途料金が為替のレートによって変化しますが2000円ー3000円ほど手数料がかかますのでプリントアウトしていない方は現金で支払う必要があります。

 

その後、必要書類を提出しパスポートを提示すると事務所の中の待機部屋のベンチでしばらく待つことになります。

 

カウンターに女性職員が4人ほどビザ申請の手続きを行ってくれています。自分の番になるとカウンターの席に呼ばれ、そこでパスポートの提示と事実確認を済ませ、そこからまたしばらく待機します。

*この時、ビザ申請用にパスポートを渡す為しばらく帰ってきません。帰って来る時はビザも一緒に入った封筒と一緒に送られてきます。

事務所のベンチで待機してから呼ばれるまでは大体30分程度でした。私以外に3組が待ってる程度でしたので比較的早めだったと思います。

 

そこから、10分ほどすると次はビザ申請用の写真を撮影し、これで全ての申請は終わります。

 

その後、事務所での手続きから1週間後の7月の下旬にはパスポートとビザの許可書が届きましたので繁忙期でなければ、すぐに届きます!

 

当日の手続きの流れまとめ

  1. 警備員に荷物を預ける
  2. 受付で必要書類の提出
  3. 待機(空いている時でも30分ほどかかる)
  4. パスポートの提示と事実確認
  5. 2回目の待機(10分程度)
  6. 写真撮影

 

私が申請したのは7月の中旬と早めの申請でしたので、1時間程度で済みました。

しかし、留学のビザ申請が立て込む、8、9月の二カ月間は混む傾向にありビザ取得するまでの時間も遅れる傾向にある為、ビザ申請に必要な書類が揃い次第、早めに予約を取り事務所で申請を行うことをおすすめします。

 

 

 

 

 

まとめ

皆さん、いかがでしょうか。

今回はビザ申請に実際に必要なモノや事務所に持って行くべき書類や事務所での流れについてお話して参りました。留学エージェントも高額な料金を支払わなければ料金サポーターしてくれない場合がありますので、節約する為にもご自身で行うことをおすすめします。

私自身も最初は不安でしたが、知り合いの留学経験者に聞いてみてもほとんど書類に問題等なく順序をこなして早めに申請すればまず許可が下りないことはないので、ご安心ください。